年末年始の過ごし方ランキング10選

「も〜い〜くつね〜る〜と〜 お正〜月〜♪」

この記事を書いているのが、11月の初めのころで、お正月までもう2ヶ月を切っています。

私は訪問での作業療法を行っているので、年末年始はあまりゆっくりした経験がなく、利用者さんや患者さんのご自宅を訪問して回ることが多いです。

利用者さんや患者さんのご家族が年末年始に帰省されることもあって、年末年始はご家族さんとゆっくり話せる大切な時間でもあります(もちろん、私自身の年末年始のお休みは別の日に振り替えています)。

街を歩いていると、スーパーやショッピングセンターでは、すでにおせちの案内のチラシやお餅など、年末年始の準備にむけた広告や品揃えが目立つようになってきました。

みなさん年末年始はどんな予定が入っていますか?

多分、みなさんの頭の中では、いろいろなことに夢を膨らませているのではないでしょうか。

国内外の旅行に行かれる方は、今から準備で忙しくしつつも心はすでに旅先にいっているかもしれないですね。

あるいは「いつもと変わんない!」って思っているかもしれませんね。

では、世の中ではみなさんどのように年末年始を過ごしているのでしょう。

昨年までのいくつかの調査を元に、ランキング形式でお伝えします。

今年も同じように?なるのでしょうか。

なお、ランキングは以下の3つのランキングをもとにしています。

(ランキング参考:なんでも調査団 2017年、LINEリサーチ 2018年、kufura みんなの年末年始 2018年)

年末年始の過ごし方ランキング


1.テレビを見る

年末年始をどこで迎えるかはそれぞれ違うようですが、テレビを見て過ごすと答えた人が一番多かったですね。

年末の『NHK紅白歌合戦』が年末の平均視聴率41.36%(調査期間2009年〜2018年 ビデオリサーチより)という驚異的な数値を見ると、年末は『NHK紅白歌合戦』を見ている人が多いようにも見えます。

でも、人気のあったドラマを題材にした『スペシャルドラマ』、『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』といったアニメの特番、『格闘技』、『ぐるナイ』、『池上彰特番』など、年末にかけてはいつも放送している内容をさらに拡大したテレビ番組がたくさんあり、テレビを見る人が番組を選ぶ枠を増やせるように、各テレビ局も工夫をしているようです。

年越しをするテレビ番組に関しては、ダウンタウンの『絶対に笑ってはいけないシリーズ』は今回の調査でも平均視聴率14.75%(調査期間2006年〜2013年 Auroral Rayより)で『NHK紅白歌合戦』の次に視聴率が高く、視聴率もここ数年で伸びてきています。

『笑ってはいけないシリーズ』ですが、見ている側は笑いっぱなしのところや、予想外のゲストの登場や、何が起きるかわからないドキドキ感や、「なぜそこで笑う(笑)」と思わずツッコミを入れたくなるようなところも、人気の理由のようですね。

年越しをするテレビ番組の関しては、他にも、各会場で開催される『カウントダウンライブ中継』、『行く年くる年』、などもあり、生放送する番組では恒例の『カウントダウン』が一番盛り上がるところになりますね。

お正月を迎えた新年では、『ニューイヤー駅伝』、『爆笑ヒットパレード』、『笑点』、『ウイーンフィル ニューイヤーコンサート』などお正月の特別番組が続き、正月3が日では『箱根駅伝』、『芸能人格付けチェック』、『プレバト!!』、人気映画の『映画見放題』など、みなさんも一度は見たことのある番組があると思います。

『箱根駅伝』に関しては、年明け番組の中でも最も高い平均視聴率28.3%(2010年〜2019年 ビデオリサーチより)を記録していて、2015年から2018年までの青山学院大学の4連覇などは世の中の大きな話題になりましたね。

いろいろな番組を紹介してきましたが、実のところはテレビを見る人のほとんどが、同じ番組をずっと見るよりも、面白そうなチャンネルに変えたり、面白くないコーナーでは他のものを見たりと、ネットサーフィンならぬテレビサーフィンをしている人が多いことがわかってきました。

こたつやあったかい部屋でゴロゴロしながらのんびりとしている時に、なんとなくテレビをつけているという人も少なくないようです。

年末年始をテレビを見て過ごす予定の人は、お正月のテレビ番組で、お気に入りの番組が見つかるといいですね。


2.年賀状の確認・送る


お正月の楽しみの一つといえば、毎年届く年賀状ではないでしょうか。ポストを開けるとどっさりと年賀状が入っている人もいれば、意外と少ないなと思っている人もいれば、「自分はメールやLINEやTwitterやFacebookといったSNS派」という人など、年賀状の受け取り方はそれぞれですが、新年の挨拶には欠かせないものとして年賀状は使われています。

最近ではSNS派も増えてきており、葉書代や切手代を使わない人も増えてはいるようです。

パイロットコーポレーションが2018年に調査した『ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査』では、

新年の挨拶に使うツールを聞いたところ、

『LINE等メッセージアプリ』が63.5%

『年賀状(年賀はがき)』の61.3%

という結果となり、SNSが年賀状(年賀はがき)を上回る結果が出ていることから、やはりSNS派が増えてきていることがわかります。

また、

年賀状を出す枚数

2019年で平均49枚(2018年で53枚)で内訳は『仕事・会社関係』が20枚、『友人・親戚など』が29枚となっています。

私も毎年の年賀状はだいたい50枚〜60枚くらいなので、この調査とほぼ同じと言えますね。

年賀状にしても、SNSでの新年祝いのメッセージにしても、一番時間がかかるのは、『年賀を送る』こともですが、『受け取った年賀を確認する』ことのようです。

自分の手元に届く年賀状やメッセージを見ながら、微笑ましい写真や楽しいイラストを見ることは楽しみの一つですが、一方で

「あれ?この人誰だっけ?」

とか

「いっけない!この人に送り忘れてた!」

とか

「これ、宛先違いで帰ってきちゃった」

とか

「この人に送ったような、送ってないような・・・」

といったこともよくある話だと思います。

なので、お正月を迎えて年賀状を確認する作業をしながら、確認後に慌てて相手に年賀状を出す人も少なくなく、近所のコンビニエンスストアに駆け込んで、年賀状を調達してきたりする人も多いようですね。

こうした事情もあるので、大手コンビニエンスストアでは、1月4日くらいまでであれば、年賀状に関しては比較的在庫が残っているそうです。

他にも、手元に残っている年賀状に急いで宛先とコメントを書いて出す人もいるので、郵便局では概ね1月7日までは「年賀状」としての扱いをしてくれます

ただし、1月8日以降の年賀状には消印が押されるため、消印が気になる方はやはり早めに出すことをおすすめします。

こういったことから、受け取った年賀状を一つ一つ確認しながら整理していく必要があるので、案外、正月はこの作業に時間を使うことが多いのでしょうね。

ちなみに、先ほどのパイロットコーポレーションのアンケートで、

どのような年賀状をもらうと嬉しいかの問いには、

『手製のイラストや手書きの文字が入った手製の年賀状』が57.0%と圧倒的に多く、ついで

『家族写真が入っているもの』が24.8%でした。

やはり、心がこもっていることがわかりやすいお手製の年賀状や、家族仲良く写っている写真で元気な姿が見れる年賀状は喜ばれるようですね。

また、同じくパイロットコーポレーションのアンケートで、

年賀状の保管年数の問いには、

『ずっと残しておく』が40.1%と最も多く、

『2〜3年保管する』が28.4%

『4〜5年保管する』が17.9%と、実に86.4%の人が複数年以上保管しているという結果でした。

やはりいただいた年賀状は大事にしておきたいし、送った年賀状も大事にしてもらいたいという気持ちがあるから、年賀状を送り合うし、大事に保管するのでしょうね。


3.初詣にいく


お正月といえば『初詣』も欠かせない人が多いのではないでしょうか。

新年を迎えて、今年の豊富や願いを、気持ちを新たにしてお願いに行くとともに、おみくじやお守りを手にしたり、古くなったお札やお守りなどをお焚き上げしてもらったり(お焚き上げは受付しているところとしていないところがあります)、絵馬に願いを書いたりと、それぞれ思い思いにお参りをされると思います。

我が家も毎年、必ず『初詣』に出かけますが、まずは『氏神様(うじがみさま)』が祀(まつ)られている神社にお参りに行きます。

これは、前年までしっかりと我が家を近くで見守ってくださっていた『氏神様』へのお礼と、新年もよろしくお願いしますという願いを込めてお参りさせてもらっています。

みなさんの住んでいるところにも、『氏神様』がおられます。

そして、意外なことに、近所の神社が自分の住んでいるところの『氏神様』とは限らないこともあります。

もし、自分の土地の『氏神様』が知りたいと思ったら、『神社庁(じんじゃちょう)』に電話をして

「氏神様を知りたいのですが、教えていただけますか?」

と聞いて自分の住んでいる住所を伝えれば(名前は伝えても伝えなくても良いです。個人情報が気になる方は、「○丁目の△番地の近く」でも大丈夫です)、氏神神社を教えてくれます。

全国の神社庁の一覧をリンクしておきますので、参考にしてください。<神社庁一覧>

では、実際に『初詣』に行く人はどこの神社に行くことが多いのでしょうか。2つあるランキングで比較してみましょう。

(楽天トラベル 2019年)   (乗換案内のジョルダン 2019年)

1位伊勢神宮(三重)住吉大社(大阪)
2位出雲大社(島根)平安神宮(京都)
3位厳島神社(広島)明治神宮(東京)
4位伏見稲荷大社(京都)伏見稲荷大社(京都)
5位太宰府天満宮(福岡)成田山不動尊(大阪)
6位明治神宮(東京)今宮戎(いまみやえびす)神社(大阪)
7位鶴岡八幡宮(神奈川)神田神社(神田明神)(東京)
8位成田山新勝寺(千葉)関東厄除け三不動・千葉厄除不動尊(千葉)
9位浅草寺(東京)大國魂(おおくにたま)神社(東京)
10位熱田神宮(愛知)大阪天満宮(大阪)

集計方法に違いがあるため、順位はいろいろですが、どちらも有名どころの神社の名前がみられますね。

2つともに共通する神社では、『明治神宮』『伏見稲荷大社』ですね。

『明治神宮は明治天皇と昭憲皇太后を祀る神社として知られていて、大正9年(1920年)に建てられた神社で、約70万平方メートルという巨大な敷地に365種類・約10万本の木からなる豊かな森が特徴で、2020年には鎮座百年を迎えます。(出典:明治神宮ホームページ)

『明治神宮』は毎年約300万人以上の人が正月3が日に参拝され、全国でもトップクラスの参拝者数です(ちなみに、寺院としての参拝者数日本一は『成田山新勝寺』です)。

『伏見稲荷大社』は全国に約30,000社ある『お稲荷さん(おいなりさん)』の総本山で奈良時代の和銅4年(711年)に建てられた神社で、1300年以上の歴史のある神社です。(出典:伏見稲荷神社ホームページ)

『伏見稲荷大社』は『千本鳥居』と呼ばれるたくさんの鳥居で作られた長い廊下が大変有名で、この鳥居を通って稲荷大神様にお願いをしたところ、『願いが通る(通った)』ことから、お参りにくる人が感謝の気持ちを込めて次々と鳥居を奉納して現在の『千本鳥居』ができたとされています(その鳥居の数はなんと10,000基以上!千本どころじゃないですね)。

みなさんはお正月の『初詣』の行き先はもう決めていますか?

今回のこの内容が参考になればと思います。


4.お雑煮・おせち料理を食べる


お正月は家族で食卓を囲んで、『お雑煮』『おせち料理』を食べることが多いと思います。

『お雑煮』は、『歳神様(としがみさま)』にお供えをしたお餅などの食物を、煮て食べたことに由来すると言われており、『おせち料理』とともに一年を無事に過ごせるようにとの願いが込められた食べ物です。

『お雑煮』の一番の特徴は、『お餅』が入っていることで、『お餅』はよく伸びることから長生きできるようにとの願いが込められているとされています。

また、『お雑煮』は東日本と西日本に大きく分けられることがあり、『お餅の形』『具材』『汁』『ダシ』は東日本と西日本で大きく異なっていることが特徴です。

具体的には、東日本(主に関東周辺と寒い地域)では『角餅』と呼ばれる四方が角ばったお餅が主流ですが、西日本では『丸餅』が主流だったり、東日本では大根を『千切り』にすることが主流ですが、西日本では大根を『丸型』にすることが主流だったり、東日本では『すまし汁仕立ての汁』が主流ですが、西日本では『白みそ仕立ての汁』が主流であることが多いとされています。

また、『お雑煮』は各地でさらに異なっていて、例えば岩手県の『くるみ雑煮』は『煮干し』でダシをとって『ひき菜』と呼ばれる数種類の野菜と『凍み豆腐(凍らせて作る豆腐で別名『高野豆腐』)』を使い、『いくら』を乗せて、別皿にくるみとダシと砂糖を混ぜた『くるみだれ』を添えて、食べるときにはお雑煮のお椀の中からお餅だけを取り出して『くるみだれ』につけて食べるなど、その土地土地で『お雑煮』が異なっていることがわかります。

さらに最近では、東日本と西日本と明確に区別することや、各地の特徴にこだわったものではなく、それぞれの家庭の味付けと盛り付けが主流になってきているようです。

『おせち料理』は、奈良時代に中国から伝わった『五節供(ごせっく)』の行事に由来すると言われており、大きく分けて

『祝い肴(さかな)』

『口取り(くちとり)』

『焼き物』

『酢の物』

『煮物』

の5種類からで作られていて、具材は全て縁起の良いものを使い、品数は20〜30種類(多いところでは40種類以上!)にもなります。

代表的な品としては

『黒豆』悪い気を払い、日焼けするほどマメに働けるようにとの願い

『数の子』:卵の数が多いことから子供や孫の世代以降もずっと栄えることを願う(子孫繁栄)

『田作り(片口イワシの稚魚を干して飴炊きしたもの)』田んぼや畑などの作物がよく育つとの願い(五穀豊穣)

『たたきごぼう』:ごぼうは土の中深くまで根をはるので家などの建物が頑丈であることを願う

『かまぼこ』:紅白のかまぼこは『赤は魔除』『白は清らかに』を願う

『伊達巻き(だてまき)』:巻物に似ていることから『頭がよくなる』ことを願う

『きんとん』:漢字で『金団』と書くことから金運を呼ぶことを願う

『紅白なます』:おめでたいとされる『水引き』をかたどっているので平安・平和を願う

『鯛の姿焼き』『めでたい』の意味とともに、恵比寿様が持つことから縁起が良くなることを願う

『鰤(ブリ)の照り焼き』:出世魚の『鰤(ブリ)』で出世や物事がうまく行くことを願う

『車海老の艶煮』:海老は茹でると丸くなることからお年寄りの腰の曲がりにちなんで長寿を願う

『煮ハマグリ』:ハマグリは左右の貝がぴったり合うことから夫婦がいつまでも仲良くすることを願う(夫婦円満)

『昆布巻き』『こぶ=昆布』は『よろこぶ』に通じていつも笑顔で過ごせることを願う

『筑前煮』:具材の『レンコン』は穴がたくさんあることから将来の見通しがつくこと『小芋(こいも)』は子孫繁栄、土の中に根をしっかりはる『根菜類(こんさいるい)』は末長い幸せを願う

が挙げられます。

昔は、一家の一大行事として、家族みんなで『おせち料理』を作っていましたが、家族がなかなか集まれなかったり、家族の形も変わってきたりしていることから、百貨店、通信販売、和食料理屋、大手流通施設、コンビニなど、あらゆるところで『おせち料理』を取り扱うようになっています。

重箱も、四段重が正式とされていますが(元々は五段重だったとする説もあります)、最近では三段重や二段重といった略式のものが主流になってきていますし、予算や実際に食べ切れる量に応じた内容で『おせち料理』を選ぶ傾向も強くなってきています。

いずれにしても、お正月に『今年1年幸せで過ごせること』を食べ物に願いを込めていただくことは、これからも大切な行事として続くのではないでしょうか。

あわせて読みたい

 <『おせち料理』の好きな具材7選>

訪問で作業療法をしている利用者さんからの何気ない一言から調べてみました


5.のんびり過ごす


毎日を慌ただしく過ごしていると、年末年始といったまとまったお休みになると、

「たまにはのんびりしたい」

と思うことが多いのではないでしょうか。

我が家もどちらかというと、初詣に氏神様のところに参拝すること以外はのんびりと家で過ごすか、仕事をしていることが多いです。

「外に出かけても人が多いし、旅行とかに行くのもお金がかかるし、車で出かけても渋滞に巻き込まれるかもしれないし・・・」

といった事情もあれば

「小さな子供とかを連れていると、遠くに旅行にいったりすると、急な病気とかになった時に知らない病院に行くのが不安」

と話されるお父さんお母さんもおられます。

こうして色々と考えているうちに、結局はのんびり過ごすことになるのではないでしょうか。

とはいえ、ただ単にだらだらとしているばかりでなく、

近所をゆっくりと散歩する

今年はどんな1年を過ごそうかとぼんやりと計画を立てる

家からそれほど遠くないところへちょっと気になるものを買いに行ってみる(見に行ってみる)

読みかけの本や読んでいない本を読みながら過ごす

好きな映画や録画していたけどまだ見れていない番組を見る

普段作らない料理を作ってみる

年末にできなかった掃除をするただし、元旦に掃除をすると『福の神を掃き出すので縁起が悪い』とする説もあります

など、マイペースに過ごせる時間を作ることも、仕事や家事などに忙しくしてしている自分自身をいたわる時間にもなるのではないでしょうか。

もちろん、長期に休みが取れて、のんびりできる場所に旅行に行くという方もいると思いますが、帰ってくる時が大変という話もよく聞きます(時期をずらしているつもりだけれど、同じことを考えている人も結構いるので、結果的に人混みや車の渋滞に巻き込まれたり、大雨や大雪など思わぬ交通事情に巻き込まれることもある)。

また、出かけた先で思わぬ買い物をしてたくさんのお金を使ってしまう、なんてこともありますよね(正月3が日はどこもバーゲンとかしていますし)。

そう考えると、「年末年始くらいはのんびり過ごそう」という考えは体にも心にもふところ(お金)にも優しいのかもしれないですね。

あわせて読みたい

 <年末年始をゆっくり過ごしたい人へ 健康を保つための注意点>

ついつい年末年始にしてしまいがちなことでの注意点をまとめてみました。


6.実家・親戚の家にいく


実家から離れて暮らす人が年末年始にふるさとの実家に戻る話は毎年ニュースで流れますね。

新幹線や空港の到着口で待ちわびるおじいさん・おばあさんに会った孫が抱きついてきて嬉しそうにしている映像をみると、微笑ましくなります。

たまにしか取れないまとまった休みを利用して、孫の顔を見せたい、おじいさん・おばあさんの顔が見たい、お父さん・お母さんの顔が見たい、同級生がふるさとにみんな帰ってくるので会いたいなど、たまにしか会えない人に会いたくなりますよね。

年末年始に実家・親戚の家に行く一番の目的は、親の安否を確認することだという人もいます。

今はSNSが主流になっていて、LINE通話やスカイプ通話などで顔を見ながらやりとりはできるようにはなっていますが、それでもやっぱり実際に会って話がしたいですよね。

私の職場の同僚や、私が訪問している利用者さんや患者さんのご家族に「実家に戻ってどうでしたか」と聞いたところ、

「成長した孫を見た両親の嬉しそうな顔がみれて良かった」

「親が病気になったって言ってて心配してたけど会ってみて少し元気になってたので安心した」

「電話ではなかなかゆっくり話ができなかったけど直接会って話をしたらゆっくり話ができて気持ちが軽くなった」

「孫の面倒を一生懸命みてくれたので久しぶりに羽を伸ばすことができた」

「お年玉がもらえた(おじいさん・おばあさんの家に行ったお子さんからの話)」

といった話が聞けた一方で

「しばらく会わないうちに同級生が別人のようになっていて最初はわからなくて戸惑った」

「親がとても老け込んでいて「このまま自宅に戻っても大丈夫だろうか」と不安になった」

「見慣れた風景が再開発とかでまるっきり変わってしまってなんだか寂しくなった」

といった話も聞かれ、喜びもあれば不安なこともあるようです。

それでも、実家に帰る人の多くは「実家だと気分的に楽になる」という意見が多いのも事実ですし、もしそうでなければ実家に帰らないように思います。

ちなみに、マイナビウエディングが2014年12月に実施したアンケートで、『実家に帰省する』と回答した既婚男女308人を対象にしたアンケートでは、

『どちらの実家に帰省しますか』という質問に対して

『両方の実家』49.7%

『妻の実家』25.5%

『夫の実家』23.0%

と全体の半数は両方の実家に帰省していることがうかがえます。

また、同じアンケート調査で、新婚男女144人に同様の質問をしたところ、

『両方の実家』55.6%

『妻の実家』22.2%

『夫の実家』22.2%

とこちらも全体の半数以上は両方の実家に帰省していることがわかります。

一昔前までは、『夫の顔を立てる』という理由で、『夫の方の実家に帰省する』ことが多かったようですが(私の親より年上の世代はそうした方が多いです)、今は特に問題がなければ両方の家の実家に行くことが多いようです。

年末年始に実家に帰る人も多いと思いますが、素敵な時間を過ごせるといいですね。


7.お年玉をあげる・もらう


これは『年末年始の過ごし方』というよりは、『いくらお年玉として渡すか(もらうか)』といった方が適切かもしれませんね。

でも、もともと『お年玉』はお金を渡すことが由来ではないことを知っていますか?

『お年玉』の由来を調べてみると、

新年にお迎えする『歳神様(としがみさま)のために供えられた『鏡餅』お下がりとして子供に与えられ、その餅が『御歳魂(おとしだま)』として呼ばれたところからとする説

(Wikipedia)

元来、鏡餅は『御歳神』へのお供え物であり、このおさがりのお餅には御歳神の魂がこめられており、これを『おとしだま』と呼んでいたものが今の『お年玉』になった

(葛木御歳神社ホームページより)

『御歳魂』としてもらう餅は年の初めに分配されることから、年の初めの賜物(たわもの)『年賜(としだま)』が変化したとする説

(語源由来辞典)

となっています。

つまり、

年の初めに『歳神様』から『魂』すなわち『玉』をゆずってもらうことから転じて『お年玉』になったようであり、

もともとは『お餅』が『お年玉』だった

みたいですね。

では、いつ頃から今のように『お金』になったのかといえば、これも諸説ありますが、

①江戸時代に庶民の間でお正月に年下の子供にお金を渡すようになった(武士はお金の代わりに『太刀』、町人は『扇』、医者は『丸薬』)

②中国ではお金に呪術的な力があると信じられていたので、旧正月に一種のお守りとして年下の子供にお金を渡していた

(Wikipedia)

とありますが、いずれも次の時代に繋がる子供たちへの希望を込めて渡していたものだということがわかります。

日本では、昭和30年代頃の、高度経済成長期頃から新年にお金を渡す習慣が徐々に広がってきて、今に至っているようです。

では、気になる最近の『お年玉』事情ですが、金融機関などの調査によると、

『お年玉』の合計額(平均):24,971円

『お年玉』をくれた人数(平均):5.3人

一人当たりの『お年玉』の平均値:4,664円

(出典:川崎信用金庫 平成27年「お年玉とお正月調査」)

小学校の孫に渡す『お年玉』の総定額(平均):8,100円

(出典:あおぞら銀行 2017年 50〜70代に行ったアンケート結果より)

『お年玉』どれくらいもらっている?

小学校低学年:10,000円くらい

中学年・高学年:10,000〜19,999円

中学生・高校生:10,000〜50,000円未満

(出典:金融広報中央委員会 「子供のくらしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査より)

となっています。

私がまだ小さかった頃は、100円から500円くらいもらえたらまだ良かった方なので、ずいぶんと時代が変わったなと思わず苦笑いをしてしまいました。

ただ、少し面白いなと思ったのは、先ほどの金融広報中央委員会の調査の時に、『お年玉をもらった後どうするのか』についても取り上げていて、それによると

家の人に渡す:小学校中学年(45.7%)・小学校高学年(38.0%)・中学生(29.3%)・高校生(17.5%)

銀行や郵便局などに貯蓄する:小学校中学年(48.0%)・小学校高学年(49.4%)・中学生(42.1%)・高校生(38.2%)

特別なものを買う:小学校中学年(13.3%)・小学校高学年(16.2%)・中学生(19.5%)・高校生(22.2%)

おこづかいで足りないものを買う:小学校中学年(5.3%)・小学校高学年(8.6%)・中学生(51.9%)・高校生(61.5%)

(注:中学生・高校生の「おこづかいで足りないものを買う」は「おこづかいとして自分で管理し、不足する部分にあてる」の回答者)

(出典:金融広報中央委員会 「子供のくらしとお金に関する調査」(第3回)2015年度調査より)

となっていて、中学生・高校生の自己管理も含めても、もらったお年玉は『貯金・預金として貯蓄する』とする回答が多かったのは、意外と子供たちはしっかりしている、あるいは両親から無駄遣いをしないようにしっかりと言われている証拠なのかなと思いました。

いずれにせよ、子供にとっては『お年玉』はおこづかいの次に大事な収入源であることは確かですが、新年に『お年玉』をただ渡すだけではなく、その由来についても子供たちに伝えてあげると、『お年玉』に込められた思いも伝えることができるのではないでしょうか。


8.いつも通りのこと(仕事・家事・勉強)をする


最近では、年末年始のおやすみを分散させる、いわゆる『分散型休暇』を採用する企業も増えてきました。

理由としては、渋滞や移動の混雑を避ける狙いがあるだけではなく、年末年始に休みが取りにくい病院や介護保険・福祉施設、温泉地などの宿泊施設、テーマパークや遊園地、365日稼働していないど部品の生産ができない製造業など、年末年始だからこそ忙しくなる(もしくは年末年始に限らず忙しい)ところなど休みが取りにくい業種への配慮が背景にあるようです。

また、帰省ラッシュや渋滞などに巻き込まれることや、外出先で生じる事故も増えていることや、特に受験生は風邪やインフルエンザなどが流行しやすい時期に人混みを避けたいことなどから、『いつも通りのこと(生活)』を年末年始も心がけている人も増えてきています。

これは第5位にランクインした『のんびり過ごす』ことにも関連していると思われます。

さらに、急に長い休みをとることで、ついつい生活リズムが狂ってしまい、朝寝坊や夜更かし不規則な食生活リズム外出しないで部屋でゲームなどに熱中して知らず知らずに体力が落ちる、といった生活全般に悪い影響が出てしまい、結果として仕事が始まっても頭がボーッとすることや、体がずっと重だるいことや、集中力が保てずに運転中に事故をしてしまうといった問題が起きてしまい、普段の生活リズムに戻すまでにかなりの時間とエネルギーを使ってしまうといったことが起こります。

例えば、『糖尿病ネットワーク』では

「年末年始は、いつもできている食事療法(塩分や糖分のとりすぎに注意した食生活での治療)や運動療法(主に理学療法士や作業療法士が指導する適度な運動での治療)、薬をきちんと飲むこと、インスリン注射(血糖値を下げる注射)などをうっかり忘れたり、おそろかになってしまいがちなので、1年のうちで多くの糖尿病の患者様の血糖コントロールが乱れやすい期間です」(出典:糖尿病ネットワーク)

と注意を呼びかけています。

お正月は1年のうちで一番ゆっくりとした時間が取れる時期だからこそ、

あえて特別な時間を作らず

『いつも通りのこと(生活)』をして、健康的に過ごし、

寝る時間と起きる時間はいつもと同じを心がけ

食事も腹八分目を心がけましょう。

そうすることで、結果的に、普段の休みの時に集中して、限られた時間で自分の趣味や家族とのお出かけなどを楽しむことができ、時間の使い方もずっと充実してくると思います。


9.福袋・初売りにいく


お正月といえば『福袋』『初売り』と答える人も多いと思います。

昔は、百貨店や大型ショッピングモールやブランド品販売店、家電量販店などで元旦もしくは1月2日から『福袋』と『初売り』が一斉に行われていました。

今は、SNSの時代ということもあり、ネット通販で『福袋』が手に入る時代になっているので、寒空の中、開店までの間を外で待つことなく『福袋』を購入できるようにもなってきています。

それでも『福袋』と『初売り』を目当てにお店に並ぶ人は今でも少なくないです。

その理由としては、

「思わぬお宝があるかもしれない」

「実際に見て確認しないと違うものを買った時のショックが大きい」

「『福袋』を買った帰りに『初売り』に行ったら(その逆もあります)、普段よりも大幅に値引きをしてくれた」

など、実際に行ってみないとわからないことがあるからのようです。

最近では、すでに中身の分かっている『福袋』もあるので、お目当てのもの、特に衣類(しかも子供服!)などは体のサイズにあったものや好きなデザインのものを選ばないと損をすると思ってしまう気持ちもわかります。

その『福袋』ですが、そもそもの原型は、江戸時代の『えびす袋(恵比寿袋)』に遡るとされています。

日本橋の呉服屋であった『越後屋(現在の三越)』が1月1日から3日までの冬物の売り出し時期に1年の裁ち余りの生地(呉服を切り売りする時に出てくる余った生地)を袋に入れて『一分(いちぶ)=現代で約20,000円)』で販売したところ、江戸中で大変な評判になり、『えびす袋』として広まった。

それにならって『大丸呉服店(現在の大丸百貨店)』も同様のものを販売し、それが地方へ伝わっていった。

(Wikipedia)

が『福袋』の由来とされています。

無駄なものを無くして有効に使ってもらいたいという昔の商売人の知恵から生まれたと言えるかもしれませんね。

その『福袋』を購入する前に知っておきたいポイントとしては、

①SNS上で評判が良いとされる店舗をチェックする(実際に店舗に行ってみるのも方法)

②『口コミ』をこまめにチェックする(少なくとも数年分の口コミはチェックしましょう)

③お店のチラシをチェックする

④事前予約できるものは予約してみる

⑤中身が公開されているものを選ぶ(『福袋』としてのドキドキ感はあまりないですが、確実に欲しいものが手に入る可能性が高くなる)

⑥店舗販売であれば毎年何人くらいが何時から並んでいるかをチェックする

⑦店舗までの交通アクセスを確認しておく(郊外型のアウトレットモールなどでは、大渋滞が発生することも珍しくないです)

といったところが挙げられます。

これらを把握しておけば、少なくともお目当ての『福袋』はGETできるのかもしれませんね。

お目当ての『福袋』が手に入ったとしても、実際の中身が思ったものと異なって困ったなという時には、フリーマーケットなどを活用して、本当にその商品が欲しいと思われる方に譲ってあげることも、『福袋』を有効活用できる方法ではないでしょうか。

来るお正月、あなたはどんな『福袋』に期待をしますか?


10.お墓参りにいく


普段、よくお墓参りに行かれる方は、お墓が自宅の近くであったり、とても信仰深い方だったり、習慣として定期的(1ヶ月〜3ヶ月に1回程度)墓参りをしている方なのではないでしょうか。

しかし、多くの方々は、実家にお墓があって、実家に帰らないとなかなかお墓参りをする機会がないと思います。

一般的な目安としては、

『春と秋のお彼岸(春分の日と秋分の日の前後3日間)』

『お盆(8月13日〜16日 ただし宗派によって若干異なります)』

『年末年始』

といった1年のうち4回〜5回が『お墓参り』の目安となっており、それに

『月命日(毎月訪れる亡くなった人の命日)』

が加われば、『お墓参り』の回数も増えます。

ここで大切にして欲しいのは、『お墓参り』は回数が多ければ良いという訳ではありませんし、少ないから悪いという訳でもないです。

また、誰かに代わりに行ってもらうから良いという訳ではないです(ただし、親族や自分が信頼できる人にお墓の手入れをお願いしたり、お線香やお花などを自分の代わりにしてもらうことはむしろ良いことです)。

できる限り、自分が直接『お墓参り』に行って、近況を報告する、例えば、

「子供が無事に産まれました」

「志望校に合格しました」

「病気がよくなりました」

など、なんでも良いので語りかける(口に出さなくても心の中でつぶやく)ことが大切なのです。

もちろん、愚痴や心配事やお願いごとを伝えても大丈夫です。

そして、お墓に納められている故人のことを思い出しながら、その方について一緒にお参りした人たちと語り合って、故人を懐かしく思うという気持ちが大切なのです。

みなさんが『お墓参り』をする時、お墓に納められている方は、少なからずみなさんの家族または親族であると思います。

私たちが今こうしていられるのも、長い年月をかけてご先祖様がつないでくれた『命のリレー』があったからだということを忘れなければ、自然と掌を合わせて心穏やかにお参りができるのではないでしょうか。


まとめ


いかがでしたでしょうか。

今回は、年末年始の過ごし方をランキング形式で紹介しました。

ランキングはあくまでも目安であって、みなさんにとっては順位に関係なく、年末年始をそれぞれの思いで過ごしたいと思っていることでしょう。

今後、各項目であげたそれぞれの内容について、より詳細な解説を付けたいと思いますので、ぜひそちらの方もご参照ください。

今回の記事が、少しでもみなさんのお役に立つことを願っています。

最後までブログを読んでくださり、ありがとうございます!

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 <年末年始をゆっくり過ごしたい人へ 健康を保つための注意点>

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