こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。
いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今日は仕事や人間関係で役立つお話として『逆境は人を強くする! 忍耐力を身につける3つの方法』についてお伝えします。
私たちは生活のさまざまな場面で良いことばかりではなく、辛い・苦しい・思うように行かないといった
逆境
を経験することも多いと思います。
できることなら避けて通りたい逆境ですし
自分の心身を脅かすほどのこと
周囲に危害が加わる可能性があること
一時的な回避で物事が好転しそうなこと
など、自分や他人の生命や財産に関することであれば、無理をしてまで逆境に耐える必要はありません。
昨今では、いじめやハラスメントがこれに該当します。
その一方で、適度な逆境は
人を強くする
ことでも知られています。
では、逆境に耐えうる忍耐力を身につけるためにはどのような方法があるのでしょうか?
目次
1.逆境に対して楽観的でいること
逆境と聞くと、眉間にシワを寄せて、ひたすら我慢をして、苦しい思いだけをしながら乗り切らなければならないと思っている人も少なくないのではないでしょうか。
でも実際は、苦しいだけでは逆境に耐えることはできませんし、それだけだと単なる
拷問
のようになってしまいますし、自分で自分をどんどん追い詰めてしまうことにもなってしまいます。
なので、逆境にあるからこそ大切にして欲しいことは
楽観的でいること
であり、自分の心を前向きにしておくことが非常に重要になってきます。
「私は性格的に楽観的じゃないから無理」
ヾノ>д<。) ムリムリ
と言われる方もおられると思いますが、実は楽観というのは性格由来というよりも
自らの意思の力で選ぶこと
と言われています。
実は私はどちらかというと心配性で物事を悲観的に考える傾向にあります。
心配性で悲観的に考えてきたからこそ、用心深く物事に対応できていたところもありますし、大きな病気を経験して右足を切断して義足生活になってからも、怪我をしないように、周りに迷惑をかけないように、細かいところに注意を払ってきました。
両足があった時のように身体が思うように動くかと言えばそうではなく、むしろ思うようにいかないことばかりで
「なんで自分ばっかりがこんな目に・・・」
(TдT) ウゥ…
と思うことも非常に多かったです。
でもある時、ずっとその考え方ばかりだと
非常に疲れる
(; ̄д ̄)ハァ↓↓
ことに気づきました。
そこで私は逆境を
自分がよりよくなるために智慧(ちえ)を与えてもらっている
と考えるようになりました。
また、マンガの力を借りて、逆境を楽しむ力を得たことも非常に大きく、島本和彦先生の
を何度も読み返しては自分の心を奮い立たせていました。
それ以来、逆境が来るたびにつとめて楽観的に物事を考えて行動に移すようにしています。
そのおかげもあってか、作業療法士としての仕事だけでなく
勤務先での管理者業務や全体の統括業務
社内外研修担当業務
さまざまなところでの講演依頼や執筆依頼
など幅広いところでの役割を持つことができるようになっています。
繰り返しますが、逆境に対して楽観的に物事を考えられるかどうかは
性格ではなく自分の意思が決める
ということであり、逆境を楽観的に捉えることで忍耐力もついてくる、ということを覚えておいていただけたらと思います。
2.逆境を必然と思うこと
できることなら避けたいのが逆境ですが、人生の中で逆境は
必然のこと
であり、単なる不運というものではありません。
そして逆境から
前向きな意味を見出せるか
で、その後の人生が大きく変わってきます。
第2次世界大戦時、アウシュビッツ強制収容所から奇跡的に生還し、『夜の霧』『死と愛』の著者として知られている精神科医であり心理学者でもある
ヴィクトール・E・フランクル
(1905〜1997年)
<写真引用:まるちょん名言>
博士は、次のような名言を残しています。
そもそも我々が人生の意味を問うてはいけません。
我々は人生に問われている立場であり
我々が人生の答えを出さなければならないのです。
これは何が言いたいかというと、絶望を感じるほどの逆境に陥ると、人は
「今この状況にどんな意味があるんだろう」
ε-(;-ω-`A)ムゥ…
と、自分の置かれた逆境について疑問を投げかけ、人生の意味を求めてしまう傾向にあります。
その結果、逆境を前向きに捉えることができれば人生の糧になることが多いのですが、人の心は弱くなりやすいため
「この先の人生に何も期待できないし、自分の人生に意味がない」
_| ̄|○i||||||iモウダメ
と考えてしまいがちです。
でもこの考え方は
人生の意味を問う=人が人生に期待をしているから絶望している
とフランクル博士は言っています。
そしてその考えを
人生に意味を問われている=人生が人に期待をしているから希望に繋がる
と捉えることの大切さを説いています。
その上で、フランクル博士は
逆境は誰にでも訪れるものだが
どんな人生にも必ず意味があると捉えることが大切であり
辛く苦しい時こそ人生から期待されていることを知ることで
生きる力が湧いてくる
と言っています。
アウシュビッツ強制収容所という過酷な環境の中で、生きる希望を失わなかったフランクル博士のこの考え方は、『逆境の心理学』として引用されることも多く、仏教でいうところの
生きていると捉えると辛いことも多いが
生かされていると捉えることで幸せにつながる
ことにも通じる考えであると言えます。
逆境は必然であり、そこから前向きな意味を見出せるように日々心がけることも、忍耐力を身につける方法として欠かせないものだと言えます。
3.自ら進んで人のためになることをする
自ら進んで人のためになることをすることも、忍耐力を身につける上でとても大切なことになります。
たとえば、会社のトイレ掃除や近所のゴミ拾いなどを進んで行うことで
謙虚な姿勢が身に付く
ようになります。
会社経営者の中には、自ら進んでトイレ掃除やゴミ拾いを行う人も少なくありません。
それは、自分の会社が多くの人々の理解と支えによって成り立っているという
おかげさまの心
*•.❥ アリガト〜*•.❥(˘͈ᵕ ˘͈❀)
があるからこそ、自ら進んでトイレ掃除やゴミ拾いなどが行えるのです。
また、仏教では、あえて自分を一段低い位置に身を置く
下座行(げざぎょう)
という修行があります。
これは、自ら進んで下座に身を置き、トイレ掃除やゴミ拾いなどを積極的に行うことで
心の驕り(おごり)を戒める
ための修行でもあります。
私も僧侶として、師匠の下での護摩行に登壇させていただく前には、お寺の境内の掃除はもちろんのこと、護摩行が終わった後の仏器(ぶっき)磨きを信者さんと一緒に行います。
逆境に耐えることのできない心というのは、自分の心の驕りや慢心からくるものであると仏教では教えています。
「放っておけば誰かがしてくれる」
( ̄Д ̄シラネ〜
のではなく、自ら進んで人のためになることを行動として示すことで
心の塵(ちり)が払われ
謙虚な気持ちで物事に向き合うことができ
自然と忍耐力が身についていく
ということを忘れないでください。
まとめ
今日は仕事や人間関係で役立つお話として『逆境は人を強くする! 忍耐力を身につける3つの方法』についてお伝えしました。
私たちは生活のさまざまな場面で
逆境
を経験します。
その逆境を、単に苦しいものとして捉えるのではなく
自分がよりよくなるために智慧(ちえ)を与えてもらっている
逆境は必然のことなので前向きに考える
ことが大切であるということをお伝えしました。
また、逆境に耐えうる忍耐力をつけるために、自ら進んで人のためになることを行い
心の驕り(おごり)を戒めて謙虚な心になる
ことも重要であるとお伝えしました。
このコロナ禍で逆境に耐えうる忍耐力が必要とされる世の中だからこそ、逆境に向き合いながらも、少し考え方と行動を変えることで
人生を楽しむことができる
(ㅅ´ ˘ `)♡
ということを私たち一人一人がしっかりと認識しておくことが大切なのではないでしょうか。
皆さんの貴重なご意見・ご感想、大変参考になりますので、お気軽にコメントなどいただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
ツイッターもしていますので、よろしければフォローをお願いします♪
↓ ↓ ↓
また、ブログランキングにも参加していますので、このブログがお役に立てたと思っていただけるようでしたら、
をポチッと押して応援をしていただけると大変ありがたいです。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございます!
この記事を共有する