新米小坊主の小話 『お唱え』の意味はなんだろう?

こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。

今日は、高野山真言宗 僧侶の川本祐道(ゆうどう)として、仏教に関するちょっとした小話(こばなし)をします。

サクッと読めるように心がけていますので、お気軽に読んでみてください。

(*´▽`)ノノ

今日のアイキャッチの画像は、四国八十八ヶ所霊場第十九番霊場 立江寺(たつえじ)の山門の写真です。

(*^-^*)

 

『お唱え』の意味はなんだろう?


 

お墓参りの時や仏壇の前でご挨拶をする時に

 

「南無阿弥陀仏」

(*˘人˘*)

「南無大師遍照金剛」

(。-人-。)

 

といった

 

お唱え(おとなえ)

 

の言葉を言うことは、ごく自然に皆さんもされていることだと思います。

 

仏教にはさまざまな宗派があり、大切にする御本尊や経典が異なってはいますが

 

成仏(じょうぶつ)

 

を究極の願いにしていることにおいては共通していると言えます。

成仏のための実践方法として

 

お経を唱える

お唱えの言葉を唱える

仏さまを念じる修行

坐禅修行

 

などがありますが、今回はお唱えの言葉を少し考えてみましょう。

どんな言葉をお唱えで唱えるかは宗派によって異なっていますが、読み方には共通するものがあります。

浄土真宗系でのお唱えである

 

南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)

 

を例に説明をしますと

 

南無(なむ)=帰依(きえ)する

あなたさまに身も心も捧げます

 

阿弥陀(あみだ)=無量光(むりょうこう)・無量寿(むりょうじゅ)

無限で量ることも不可能なくらいの智慧の光・力

 

仏(ぶつ)=仏さま

=(御本尊の)阿弥陀如来

 

つまり、南無阿弥陀仏とは

 

はかり知れないほどの力(光)を持った阿弥陀如来さまに身も心も捧げます

( -ω-)人゚*。☆

 

という意味があります。

浄土真宗の場合はこの「南無阿弥陀仏」を唱え、阿弥陀如来を信じて極楽浄土に行くことを念じて唱えることから、お唱えのことを

 

念仏(ねんぶつ)

 

と言います。

 

日蓮宗では『法華経(ほけきょう)』を絶対の教えとするところから

 

南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)

法華経の教えに帰依します

 

となり、仏さまの名前ではなく経典の題名そのものを唱えるため

 

題目(だいもく)

 

と言い、法華経の真理こそ大切であることを説いています。

 

真言宗では

 

南無大師遍照金剛

 

大師=弘法大師

遍照金剛(へんじょうこんごう)=その光があまねく世界を照らし、その存在は金剛のように堅く守られていること

大日如来

 

すなわち

 

大日如来、お大師さまに身も心も捧げます

 

という意味を込めて唱え、四国八十八箇所巡りなどの

 

お遍路(おへんろ)

 

をする時に、「南無大師遍照金剛」と唱えながら巡礼をすることでも知られています。

また、サンスクリット語の

 

真言(マントラ)

 

をお唱えとして唱えることも真言宗では多く用いられており、特に

 

光明真言(こうみょうしんごん)

おん あぼきゃ べいろしゃのう
まかぼだら まにはんどま
じんばら はらばりたや うん

 

は朝夕のお勤めでお経とともに唱えます。

25秒の動画で光明真言を聞くことができます>

 

坐禅によって悟りを開くことが基本とされている禅宗では

 

南無釈迦牟尼仏(なむしゃかむにぶつ)

 

と唱えますが、これは極楽往生を願うのではなく、お釈迦さまの教えに帰依し、精進しますという意味が込められています。

 

普段、何気なく使っているお唱えですが、その意味を知りながらお寺参りをされてみてはいかがでしょうか。

 

 

<お大師さまゆかりの地>

 

四国霊場八十八ヶ所

第十九番札所

橋池山 摩尼院 立江寺

(きょうちざん まにいん たつえじ) 

立江寺聖武天皇(西暦701〜756年)の勅願により行基菩薩が聖武天皇のお妃である光明皇后(こうみょうこうごう)の安産を祈るために建立されました。

行基菩薩は安産祈願にあたり、5.5cmほどの小さな黄金のお地蔵さまを彫刻され、これを延命地蔵菩薩(えんめいじぞうぼさつ)と名付けて御本尊にされました。

弘仁6年(815年)にお大師さまがこの寺を訪れた際に、御本尊があまりに小さく、後の世に失われるのではないかと思われ、自ら一刀三礼(いっとうさんらい)をして新たに1.9mもある大きな延命地蔵菩薩を彫られ、行基菩薩が彫られた延命地蔵菩薩を胎内仏として納められました。

<約5の動画で立江寺の紹介をされています>

建設当初の立江寺は、現在地よりも西側400mほど山寄りのところに七堂伽藍という立派な建物を備えた大変大きな由緒あるお寺(名刹)だったのですが、戦国時代の戦災やその後の火災などで伽藍の大半を失うとともに現在の場所へ移転されました。

再建された立江寺は、奇跡的に災禍を逃れて創建当時から祀られてきた延命地蔵菩薩像の御本尊ともに、安産祈願の場として、また、『四国の総関所』として四国八十八ヶ所の根本道場として今でも篤い信仰を集めています。

所在地:〒773-0017 徳島県小松島市立江町字若松13番地

お問い合わせ:0885-37-1019(TEL)

交通アクセス:四国八十八ヶ所霊場會

 

 

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