こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。
今日は、高野山真言宗 僧侶の川本祐道(ゆうどう)として、仏教に関するちょっとした小話(こばなし)をします。
サクッと読めるように心がけていますので、お気軽に読んでみてください。
(*´▽`)ノノ
今日のアイキャッチの画像は、四国霊場八十八ヶ所霊場の極楽寺(ごくらくじ)の写真です。
(*^-^*)
ちなみに、全国に『極楽寺』の名前のお寺は60箇所以上あるんですよ(台湾、中国、マレーシアにもあります)。
エェェェェェ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ
密教における『大欲』の教えは自分自身の生きがいにも通じる
前回のブログでは、密教において
欲を持つことを否定しない
ことが大切であるとお伝えしました。
そしてその『欲』というのが
たくさん集めて、たくさんの人に分かつという『大欲(たいよく)』である
ということもお伝えしました。
↓ ↓ ↓
願って願って願ってたくさん願い、求めて求めて求めてたくさん求め、得たもの全てをたくさんの人のために施して、大きな大きな乗り物に乗って彼岸(ひがん)に至るというのが密教の考え方です。
自分の心が満たされないのに、他の人と手を携えて満ちることはできません。
自分の満ちた思いを他の人と分かつところに無限の功徳(くどく:神さま仏さまの恵み)が表れる
それが密教における『大欲』の教えです。
「そうは言っても、私には人に与えられるものは何もないです」
( ´・ω・`)ショボーン
と言われる方もおられるかと思いますが、そんなことはありません。
知識がある人は知識を
労力がある人は労力を
時間のある人は時間を
笑顔のある人は笑顔を
思いやりの心がある人は思いやりの心を
誰かのために流せる涙があるならその涙を
今ここにある自分が持っているものを精一杯与えることで
相手の不安を安心に
安心を満足に
することができるのです。
お大師さまの言葉である
『虚(むな)しく来たりて、満ちて帰る』
というのは、まさにこうした気持ちや行動に基づくものなのです。
そして最も大切なことは
見返りを期待しない
ことです。
何かが足りなくて困っている人に分け与えるのですから、その人から同じものを返してもらおうとしたのでは、何の成果にも繋がりません。
あなた自身が足りなくて困っていることは、別の人から救いの手が差し伸べられるものです。
また、あなたが与えた人から忘れた頃に恩返しをされることもあります。
たくさん集めてたくさん与える時には、祈りの心と同じく
無心ですることが大事
なのです。
そして助けてもらったお礼は相手にしっかりと伝え、胸に刻んで自分の人生の糧にすれば良いのです。
困っている人がいたら、自分に何ができるのかについて、自分の可能性を見直してみてください。
そして自分にできることを精一杯相手に与えてください。
きっと誰かの役に立つことが見つかるとともに、自分自身の価値が分かり、それが
自分自身の生きがい
に繋がることがわかりますよ。
<お大師さまゆかりの地>
四国霊場八十八ヶ所 第二番札所
日照山 無量寿院 極楽寺
(にっしょうざん むりょうじゅいん ごくらくじ)
極楽寺は奈良時代に行基(ぎょうき)菩薩が開いたとされ、後にお大師さまがこの地で三十七日間修行をしたとされています。
お大師さまが修行を終える(結願)日に、阿弥陀如来が出現したことから、お大師さま自らが阿弥陀如来像を彫られ、御本尊にしたという言い伝えがあります。
御本尊は残念ながら火災などで消失しましたが、後に再建され、今に至っています。
<4分の動画で極楽寺の紹介をされています>
日照山の山号は、お大師さまが彫られた阿弥陀如来像が放つ光が鳴門の長原沖まで達して漁業に支障を与えたことから、漁民たちが悩んだ末にこの光をさえぎろうと本堂の前に小山を築いたことに由来としています。
また、極楽寺はお大師さまが流産を繰り返す夫人に加持祈祷をしたところ、即座に子宝に恵まれたことから、安産祈願の寺としても知られています。
所在地:〒779-0225 徳島県鳴門市大麻町檜字段の上12
お問い合わせ:088-689-1112
交通アクセス:極楽寺ホームページ
皆さんの貴重なご意見・ご感想、大変参考になりますので、お気軽にコメントなどいただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
また、ブログランキングにも参加していますので、このブログがお役に立てたと思っていただけるようでしたら、
をポチッと押して応援をしていただけると大変ありがたいです。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございます!