その面接では不採用ですよ。 就職面接をする際に注意したい4つのポイント

こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。

新年度に限らず、就職・転職を考えている人はたくさんいます。

私は人事を担当する管理者として、セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)や看護師といった医療専門職、ヘルパーや介護福祉士や相談員(生活・支援・医療の相談員)や介護支援専門員といった介護・福祉の専門職、建物の管理人や事務員といった、さまざまな職種の方々の採用面接に同席することが多く、今までで

 

約300人

 

くらいの方々の就職面接に同席しました。

そんな面接を通じて、採用になる方と不採用になる方の決定的な違いがあります。

今回は、なぜ面接で不採用になるのかについて、就職面接をする際に注意したい4つのポイントをお伝えします。

あくまでも、私が今まで勤めた職場と私の経験に基づく内容ですが

 

「こんな人が来て欲しいな」

(`・ω・´)キリッ

 

「こんな人だとちょっと困るね」

(。-`ω´-)ンー

 

といった視点は、皆さんと共有できるところではないかと思います。

また、新型コロナウイルスの影響で、web面接などがこれからの主流にもなってくると思いますので、その点も含めてお伝えします

 

1.身だしなみは見た目だけと勘違いしている


 

リクルートスーツに身を包んで、面接にのぞむ姿はバブル崩壊後の1990年代からみられるようになってきました。

それまでは結構自由な服や髪型で就職面接に来られることも珍しくなかったようですね。

なので、今現在、面接に来られる人は男性も女性もほぼ同じような格好をされています。

就職活動でも

 

「第一印象は見た目で勝負!」

(`・ω・´)b

 

と言われることもあって、普段は茶髪だけど黒く染めたり、なんとなく体のサイズに合わないスーツを懸命に合わせたりして面接にのぞむのではないでしょうか。

身だしなみがきちんとしていることは採用を考える上でも大切な要員の一つではありますが、実は面接官は就職希望者の何気ない言葉遣いや態度の方を重視します。

特に

 

おかしな言葉遣い

 

は要注意です。

敬語なのか、丁寧語なのか、受け身の言葉なのか、能動的な言葉なのか、その場に応じた言葉が使えない、あるいは使い慣れていないことは、面接をすればすぐにわかることが多いのです

面接で面接官がいろいろな質問をする中でみているところは

 

コミュニケーションに必要な最低限の言葉を使いこなすことができているか

 

というところです。

特に、医療・介護・福祉の現場は、相手とのコミュニケーションがとても重要になってきます。

 

「いや、専門職は技術がしっかりしていたら、言葉はあまり必要ないのでは?」

σ(・ω・,,`)?

 

と言われる方もおられますが、正直その考え方は古いです。

私たちは

 

技術

 

を雇いたいのではないのです。

あくまでも

 

チームで一緒に頑張れる人材

 

を雇いたいのです。

なので、見た目の身だしなみはしっかりしているつもりでも

 

言葉の身だしなみがきちんとできていない人

 

は採用を見送ることが多いです。

これは、今後のweb面接が主流になる時代には特に気をつけたいところです。

言葉遣いも身だしなみの一つということを忘れないでください。

 

2.堂々と喋れることができれば良いと勘違いしている人


 

「じゃあ、人前で堂々と喋れる人が有利なんですか?」

(´・ω・`)

 

と聞かれることもあります。

これは明確にNOと言えます。

実際、私が今まで採用に関わった方の中には

 

吃音でうまく喋れない

 

あがり症で口籠ってしまう

 

緊張からか次の言葉が出てこずに沈黙してしまう

 

といった方々を多く採用してきました。

私は作業療法士という仕事柄のこともあり、また、私自身の体験もあるので

 

できるだけ就職希望者が話やすい質問をする

 

ことや、

 

「つまり、あなたの言いたいことは○○ということなんですね?」

(´・∀・)σ

 

といったように

 

就職希望者が言いたいことをいったんまとめてお伝えする

 

ことを就職希望者に応じてお伝えするよう心がけています。

その上で

 

就職・転職理由と志望動機が一致しているか

 

を評価します。

どれだけ堂々と喋っていても、就職・転職理由と志望動機が一致しないのであれば

 

「この人、言ってることが矛盾している」

( ・ὢ・ )

 

ことになります。

例えば、転職理由について

 

「自分の専門性を発揮できるところで働きたかったのです」

 

と話したのに、志望動機で

 

「御社の多角的な経営のノウハウを学びたいので、どんなところでも頑張りたいと思って応募しました」

 

と言われると、専門性というよりも

 

どこでもいいから働かせて欲しい

 

と捉えられてしまい、就職・転職理由と志望動機が一致しません。

特にこのことは、履歴書や職務経歴書などを提出して行う面接の際に起きることが多いので注意が必要です。

履歴書の就職・転職理由と志望動機が一致しないのは論外だとしても、面接で話している内容が履歴書で書いてある就職・転職理由と志望動機からどんどん離れて行ったのでは、面接官としては

 

「自分で書いた履歴書や職務経歴書を自分自身で理解しているのかな?」

(‘_’?)…ン?

 

「なんだか適当に言葉尻を合わせてるんじゃないかな?」

( ,,`・ ω´・)ンンン?

 

と捉えてしまうことが多いのです。

なので、堂々と喋ることよりも

 

就職・転職理由と志望動機が一致しないような人

 

は採用を見送ることが多いのです。

堂々と喋ることやうまく喋ろうとすることを面接官は見ているのではなく、あくまでも就職・転職理由と志望動機が一致しているかどうか、そのことを自分の言葉できちんと説明できるかが大切であることを忘れないでください。

 

3.自分の強みは主張できても自分の課題が言えない人


 

専門職ともなれば、自分の技術や知識に自信を持っている人も多く、面接官から自分の強みを聞かれた時に、たくさん答えてくださる方がいます。

 

「私は長年、看護師として多くの方の看取りをしてきました」

(`・ω・´)

 

「私は介護支援専門員として、在宅生活支援にいち早く取り組んでいました」

(・`ω´・ ○)

 

など、それぞれの専門性で今まで培ってきたことを話される方はとても多いです。

それはとても大切なことなのですが、面接の際には

 

自分の課題が言えるかどうか

 

も評価をする上での大きなポイントになります。

自分の課題とは、自分の短所や弱点などといったところもありますが

 

今の自分から将来の自分に対して宣言しておきたいこと

 

も含まれます。

今の自分の課題を将来どうしたいのか、未来の自分はどうありたいのか、それを就職先でどのように生かしていきたいのか、そういったことが言えないようであれば、それは

 

客観的に自分を評価できていない

 

とみなされてしまいます。

なぜそんなことを言うのかと言えば、就職・転職を希望している人は

 

今の職場で満足していないから就職・転職をする

 

子育てなどで長くブランクがあって新たな気持ちで就職する

 

ことが多いからであり、新たな職場で働くのであれば、なぜ今までの職場でうまくできなかったのかについて、客観的に分析できる視点がないと残念ながら同じことを繰り返してしまうのではないかと見られてしまうことがあるからです。

もちろん、働いている会社自体の問題で、転職を余儀なくされることもありますが、採用する側としては

 

「あなた自身は自分の課題をどう捉えているのですか?」

 

を知りたいのです。

なので、自分の強みは主張できても

 

自分の課題を客観的な視点で言えない人

 

は採用を見送ることが多いです。

自分の強みだけではなく、自分の弱さや足りない部分、今の自分から未来の自分に宣言しておきたいことが言えるかどうかが大切になってくることを忘れないでください。

 

4.自分のキャリアビジョンは語れても会社の方向性がわかっていない人


 

これは専門職の方には本当に多く見かけます。

 

「私は今の技術や知識や経験を生かして、さらにこの会社で自分のキャリアを磨いて、新しい資格を取りたいと考えています」

(ง •̀_•́)ง

 

「ここでの経験を通じて、認定看護師の資格をとって、もっといろいろなことができるようになりたいです」

(๑•̀ㅂ•́)و✧

 

「御社の教育制度を活用して、臨床実習地としてこの会社で将来の作業療法士となる人を育てたいです」

(○≧ω≦)9

 

と言われる方はたくさんおられます。

確かにどんな職場でも、向上心のある人、感じの良い人、頑張ってくれる人、同僚・仲間とのコミュニケーションができる人、専門性を上手に発揮してくれる人、といった

 

会社を一緒に盛り上げてくれる人

 

を求めます。

その一方で、会社の人事担当者や管理者などの役員は

 

人件費に見合う人材か

 

といったシビアな視点で面接者を評価します。

なので、面接者が会社に入職することで、会社の事業の成長にどのように貢献ができるのかをきちんと考えてくれる人を会社は求めています。

場合によっては、事業規模の変更・拡大に伴って

 

異動や組織変更があっても働き続けることができる人か

 

という点も重視します。

要するに、会社の規模や事業内容に応じて

 

柔軟に対応できる人

 

を会社は求める傾向にあります。

もちろん、今までの自分の技術や知識や経験といったキャリアが反映された上で、そのキャリアがさらに生かせるようにできる環境で働ければベストであると言えます。

もしそうでなければ残念ながらまた別の働き方を見つけなければならないかもしれません。

中には、独立起業する方が良いと選んで会社を辞めた方もおられますし、その方がご本人に向いているという人もいます。

しかし会社というのは、常に変化や成長を求められるところでもあるので、まずは会社自体が何を目標としているのかという

 

会社への理解

 

を面接者がしっかり持っていないと、ただ単にキャリアを上げたいだけの

 

意識高い系

 

に見られてしまいます。

さらにキャリアを上げたいためだけに就職したいと見られてしまうと

 

「この会社はあなたのキャリアを上げるためだけに給与や社会保障をしているわけではない」

(乂’ω’)ダメデス

 

と思われてしまいます。

なので、自分のキャリアビジョンが語れても

 

会社理解が足らずに会社の方向性がわかっていない人

 

は採用を見送ることが多いです。

会社の方向性がわかった上で、自分のキャリアをどのように生かすのか、ということが言えるかどうかが大切になってくること忘れないでください。

 

まとめ


 

今回は、なぜ面接で不採用になるのかについて、就職面接をする際に注意したい4つのポイントをお伝えしました。

今回お伝えしたことは、これからの時代に主流になると思われるweb面接での注意点にも当てはまります。

面接というのは、会社を知って、その会社で働くか・働けるかどうかを知るための大切な機会です。

採用する側も、面接者をしっかり見て入職の可否の判断をしたいのは事実です。

自分ではしっかりと準備して望んだ面接であっても、残念ながら不採用になることも多く、今回ここであげた理由以外でも不採用になることもあります。

しかし、なぜ自分が不採用になったのかについて知っておくことは、自分に合った職場で働けるようになるためには大切なことだと思います。

もし今後、就職・転職を考えていて、この記事がお役に立つことができればと願っています。

٩(`・ω・´)و

 

 

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