“恐怖”という名の感染症 ウイルスよりも恐ろしいものに正しく向き合う

こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。

新型コロナウイルス感染症への対応・対策では、誰もがみんな

 

先の見えない状況

 

に心身ともに疲れていると思います。

そんな中、誰もが陥る(おちいる)心の姿が

 

恐怖

 

というものです。

そしてその恐怖は

 

いとも簡単に人から人に感染する

 

性質を持っています。

作業療法士は人の心を知り、人の心に寄り添うことを仕事としてるので、恐怖をどのように考えて扱っていくかについて、専門的に扱える職種でもあります。

今回は、恐怖という名の感染症について、正しく向き合うためのお話をしたいと思います。

 

恐怖という名の感染症


まずはこちらの動画をご覧ください。

【日本赤十字社】「ウイルスの次にやってくるもの」(3分弱の動画)

いかがでしたでしょうか。

この動画は、「ウイルスの次にやってくるもの」と題したもので、日本赤十字社が制作しています。

私のような、医療・介護・福祉の従事者だけではなく、今は誰もが

 

目に見えない恐怖

 

というものを体験しています。

それは、ウイルスだけではなく

 

恐怖という名の感染症

 

というものも含まれています。

 

ちなみに感染というものは、病気などの感染のほかに

ある物事の影響を受け、それにそまること。 

三省堂 大辞林 第三版

という意味を含みます。

 

恐怖はいとも簡単に

 

相手に対する攻撃的な反応を引き起こし

 

相手にも恐怖を植えつけてしまい

 

人と人との信頼関係を失わせ

 

最終的には自分自分が疲れ切ってしまい

 

『絶望』という名の死に至る病を引き起こす

 

ものです。

恐怖というものは何とも厄介なものですが、恐怖は全て悪いというものではありません

 

 

私たちは、長い歴史の中で

火を恐れ

てきました。

小さな火でも、勢いに乗るとすぐに大きな火となり、それは形あるものを全て焼き尽くし、土地という土地を荒野や廃墟に変えてしまうほどの力を持っています。

でも、私たちは不完全ながらも

火を上手に使う

ことができるようになり、今では私たちの生活に、火は欠かせないものとなっています。

また、初動(しょどう:最初の行動)さえ間違えなければ

火事もごく小さな被害で抑えることができる

ことも知っています。

 

恐怖もまた同じことが言えます。

恐怖はコントロールがうまくできないと、自分ではどうしようもできないほどに大きくなってしまい、さらに

 

恐怖は人から人へすぐに感染する

 

という性質を持っています。

でも、恐怖を完全に拭い去ることはできませんし、恐怖を感じるからこそ

 

冷静な判断

 

慎重な言動や行動

 

危険な状況からの脱出

 

をとるように意識を向け、行動を起こすことができるのです。

また、火事と同じように初動さえ間違えなければ

 

恐怖もごく小さな被害で抑えることができる

 

という性質を持っています。

ただし、恐怖というものは誰の心の中に必ずいつもあるものなので

火以上に常にコントロールをすることを心がける必要があります。

 

恐怖をコントロールするために


 

では、どのようにして恐怖をコントロールすれば良いのでしょうか。

以前、ブログで人の心の弱さである『三毒(さんどく)』を『三密』でコントロールすることの大切さをお伝えしていますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。

 あわせて読みたい <新米小坊主の小話 三毒(さんどく)と三密(さんみつ)>

人の心の弱さである『貪(とん)』『瞋(じん)』『痴(ち)』という『三毒(さんどく)』を『身密(しんみつ)』『口密(くみつ)』『意密(いみつ)』の『三密』でコントロールすることの大切さをお伝えしています。

 

1.情報ばかりを追いかけない

人間は、楽観的な要素と悲観的な要素が同じくらい存在する時には

 

悲観的な要素

 

を探す傾向にあると言われています。

これは先ほどお話しした、恐怖を感じるからこそ

 

自分の生命を守ろうとするための行動

 

に繋がるからです。

今はネット社会でもあり、あらゆるところに情報が溢れています。

そして恐怖を感じると、恐怖を打ち消すための情報を探そうとしますが、そういう時には

 

私の感じている恐怖は他の人も感じているのではないか

 

といった心理状態となってしまう傾向にあります。

つまり

 

同じような恐怖を知らず知らずに探してしまう

 

という行動に出てしまい、結果的に知らず知らずのうちに

 

恐怖がより強くなる

 

ことになります。

恐怖を感じている時にはネットやテレビから流れてくる情報を追いかけず、ネットやテレビを遮断して

 

私はいったい何を恐れているのか

 

を暖かい飲み物でも飲んでみたり、外の景色を見て少し気持ちを落ち着けながら考えたり、親しい人とたわいもない話をしてみてください。

自分が感じている恐怖は考えすぎが原因だと分かることが多いと思います。

 

2.正しく恐れる

恐怖を完全に消そうと思わないでください。

恐怖は使い方次第では、自分の身を守るための大切な感情です。

恐怖を上手に使いこなすためには

 

正しい思考

 

が必要になってきます。

正しい思考になるためには

 

正しい情報

 

正しい状況

 

を把握しておく必要があります。

そのためには

 

情報や状況の元となっているものは何か(誰が何を言っているのか)

 

情報や状況が意図することは何か(何の目的なのか)

 

情報や状況が自分の行動をどう変えるのか(どんな行動変容を求めているのか)

 

を冷静に考えて行動に繋げる必要があります。

冷静に考えているうちに

 

元を正せばいったい何だったのだろうか

 

と思える場面が非常に多いことに気づくと同時に、自分自身がいろいろな情報や状況に振り回されていただけだと気づくことが多いと思います。

 

3.詐欺師の心理を知る

恐怖は不安をさらに強めます。

詐欺師がつけ込むのは、まさに

 

恐怖で支配され不安で満たされてしまった心

 

です。

自分は人一倍用心深いから詐欺師には騙されないと言っている人ほど騙されやすいのは、先ほどお伝えした、人間の

 

悲観的な要素

 

を探す傾向にあることを逆手(さかて)に取られているのです。

詐欺師は恐怖と不安を煽り、矢継ぎ早にあの手この手でこちらの思考を停止させるように仕向けてきます。

人は思考が停止すると必ず『誰か』に助けを求める傾向にあります

まさにその『誰か』の相手が詐欺師になってしまうことが多いことを知った上で

 

いま私は冷静な判断ができていない

 

だったら自分のことをよく知っている人にこちらから確認しよう

 

ということを行ってみてください。

あなたをよく知っている人は、あなたに対して冷静にアドバイスをしてくれます。

 

4.恐怖を言葉に出し、書き出してみる

自分が何を恐れているのか、それを言葉に出してみることはとても大切なことです。

一人で頭の中で考えていると、負のスパイラルに陥ってしまうことでも、誰から話をすることで解決することもたくさんあります。

また、テレビやネットの情報は一方向しかないため、言葉に出してこちらから問いかけをすることができないからこそ、恐怖で思考停止にもなりやすくなってしまいます

自分が恐怖に思っていることを伝えれる相手がいるならば、積極的に伝えてみてください。

そしてできれば恐怖に思っていることを

 

書き出してみる

 

ことを試してみてください。

そして書き出す時には以下の表を参考にしてみてください。

 

この表ではそれぞれに①から④までの番号が振ってありますが、この数字は

 

取り組む課題の優先順位

 

を表したものです。

自分が恐怖に思っていることを、おおよその目安で良いのでこの表を参考に書き込んでみてください。

例えば

 

感染しない・させないために手洗いをしなければならない

 

感染しない・させないために外出時にはマスクをしなければならない

 

といったことは、行動のつど必要とされることであり、自分の力でできることなので①に該当することと言えます。

 

親戚に不幸があったけど県外なのでどうしよう

 

子供が熱を出して仕事に出れなくなったけどどうしよう

 

といったことは、急ぐことかもしれないけれど、自分の力でできることが限られているので②に該当すること言えます。

 

家にある食料品が少し減ってきたけどどうしよう

 

離れて暮らす親のことが心配だけどどうしよう

 

といったことは、それほど急ぐことではなく、自分の力でできることでもあるので③に該当することと言えます。

 

コロナウイルスに感染したらどうしよう

 

コロナが収まって世界はどうなるのだろうか

 

ウイルスは誰のせいで広まったのか

 

といったことは、今考えても仕方のないことであり、自分の力でできないことなので④に該当することと言えます。

こうして書き出してみることで自分の恐怖や不安に対する取り組みの優先順位が分かってきて、意外なほど

 

焦って解決する必要のないこと

 

すなわち

 

余計な恐怖を感じなくて済むこと

 

が浮き彫りになってくると思います(特に④のグループです)。

また、②のようなグループに分類されるものは

 

相手(同僚、上司、仲間、親戚)に任せる

 

ことがとても大切になってきます。

恐怖を一人で抱え込まず、気の許せる相手と分かち合うことや、優先順位を書き出して整理してみることで、驚くほど気持ちが楽になると思います。

 

まとめ


 

今回は、恐怖という名の感染症について、正しく向き合うためのお話をしました。

恐怖は誰の心の中にもあり、それを全て消し去ることは不可能なことです。

しかし、恐怖をコントロールをすることは可能です。

そのためには情報に振り回されず、正しく恐れ、弱みにつけ込む者の心理を把握し、自分の恐れを言葉にしたり、恐れていることを書き出したりしていく必要があります。

そして何よりも

 

『行動』=助け合うこと

 

『言葉』=優しい言葉

 

『心』=思いやりの心

 

を持った行動を心がけていけば、恐怖という名の感染症にかかることはありません。

大変な時期だからこそ、優しい言葉で思いやりの心を持って助け合うよう心がけましょう。

 

 

皆さんの貴重なご意見・ご感想、大変参考になりますので、お気軽にコメントなどいただけると嬉しいです。

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4 件のコメント ““恐怖”という名の感染症 ウイルスよりも恐ろしいものに正しく向き合う

  1. おはようございます。いつも的確なアドバイスをしてくださりありがとうございます。子供達も友達に誘われ遊びに行きたいと言ってきましたが説明をして行くことを諦めてくれましたが先が見えなくいつまで続くのかわからない中、限界が近くなってきており家族内でのイベントの企画もそろそろなくなってきました。毎晩、明日は何をして気分転換させるか悩んでしまいます。今日はこれからピザをそれぞれが作り順位を競う大会を開催します。

    1. やまおさん
      いつもコメントをありがとうございます^^
      子供さたちからしてみたら、なぜ、家に居なければならないのか、実感が沸かない部分が大きい分、ストレスを溜めやすくなっていると思います。
      なので、やまおさんが今日はピザを作って順位を競う大会をすることは、子供さんにとってもやまおさんにとってもとても良いことをされていると思います(*^^*)
      今、多くの方々がやまおさんと同じ悩みを抱えています。
      作業療法では、心のケアをとても大切にしており、今回のコロナウイルスの対応についていろいろな相談を受けることも少なくありません。
      特に、急に今までの役割や仕事や日課とするものが失われた状態を『作業剥奪』と言い、心身ともに疲れさせて病気を引き起こしてしまう原因にもなります。
      今は、家でできる簡単な運動や、屋外で密にならない状況での散歩といった軽めの運動で日の光を浴びることや、自分の不安に思っていることを口に出して話をするだけでも、体にも心にも良い影響を与えます。
      ともに考え、ともに悩み、ともにできることからやってみることが、先の見えない不安を解消するための良い方法だと私は思います。
      またお気軽にコメントをいただけますとありがたいです^^

  2. こんにちわ。昨日、開催しました家族内ピザづくり大会はなんとか無事に終了いたしました。準備とあとかたずけに大変な労力がかかったことで改善をして第二回を開催したいと思います。結果ですが初代優勝者は妻となり負けてしまいました。ピザ生地の代わりに餅を使って作ってたのが外はパリッと中はモチっとして焼き鳥を串から外してのせて焼いていましたが食感も味も良く満場一致で優勝をもっともいかれました。これには私も納得でしたが次回は優勝したいと思います❗つまらない情報で申し訳ございませんでした。

    1. やまおさん
      コメントをありがとうございます^^
      とても素晴らしい大会でしたね❗️ピザ生地の代わりの餅はとても良いアイデアです❗️
      やまおさんの奥様のアイデアも素晴らしいです(*^^*)
      一人では不安ばかりのところを家族の知恵と行動で、生きる力に変えることはできます。
      毎回アイデアを出すのは大変かもしれませんが、奥様やお子様にもアイデアを出してもらって、この困難な時期ではありますが家で楽しく過ごす取り組みを続けてくださいね。
      とても嬉しいご報告をありがとうございました^^
      またお気軽にコメントをいただけますとありがたいです♪

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