新米小坊主の小話 学んだことは必ず生きてくる

こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。

今日は、高野山真言宗 僧侶の川本祐道(ゆうどう)として、仏教に関するちょっとした小話(こばなし)をします。

サクッと読めるように心がけていますので、お気軽に読んでみてください 

(*´▽`)ノノ

 

中国の唐(とう)に渡る


 

久米寺(くめでら)で『大日経(だいにちきょう)』を手にして中国の唐(とう)に渡ると決心された弘法大師(お大師さま)。

唐に渡るまでの約8年間はひたすら猛勉強をされたと言われています。

西暦804年の春、お大師さま31歳の時に、お大師さまを乗せた

 

遣唐使船(けんとうしせん)

 

は出航します。

しかし、お大師さまを乗せた一行は、暴風雨に遭遇してしまいます。

なんとか唐までたどり着いたものの、到着予定地から遠く離れた土地に漂着してしまいます。

お大師さま一行は、役人たちに上陸の許可を求めますが

 

海賊の疑いをかけられてしまい

 

上陸許可どころか下手をすると捕らえられてしまう恐れもありました。

 

お大師さまの一筆がみんなを救う


 

そこで、その港を治める州の長官宛てに、お大師さま一行は上陸許可を求める嘆願書を書きます。

まずは唐への正式な使い(今で言う政府外交官)でもあった

 

藤原賀能(ふじわらのかのう)

 

が嘆願書を書いたのですが、それを見た州の長官は

 

「なんじゃい、これは?」

Σ(`・д・ノ)ノ

 

と言って破り捨てたそうです。

そこで、藤原賀能はお大師さまに嘆願書の作成を依頼します。

お大師さまの嘆願書を見た州の長官は、あまりにも完璧で見事な筆跡や文章に驚き

 

「こんなにすごい文章を書くとは、立派な人に違いない」

 

と言い、お大師さま一行の上陸を許可しました。

お大師さまが唐へ渡る前に、仏教の経典だけではなく唐に関するあらゆる言語・文化・人種などをしっかりと研究

 

「私はどんな状況であっても、絶対に唐で学ぶのだ!」

 

という強い意志のもと

 

しっかりと事前準備をしておいた

 

ことで、ピンチをチャンスに変えることができたと言えます。

誰もが驚く文の才能と筆づかいは、唐の都でも評判となり、お大師さまが唐でさまざまな学問を学ぶための多くの人たちとの出会いに導いてくれるきっかけとなったのです。

 

 

<お大師さまゆかりの地>

 

南都七大寺 大安寺(だいあんじ)

<写真引用:Wikipedia

お大師さまが若かりし日に、石淵 勤操(いしぶち ごんそう)師にお会いになられたお寺であり、お大師さまが仏道を志してから最初に訪れた場所が大安寺とされています。

829年にお大師さまは大安寺の別当(お寺の最高責任者)に任命されます。

今では、『癌封じ』のご利益があるお寺としても、広く知られています。

所在地:〒630-8133 奈良県奈良市大安寺2丁目18-1

電話: 0742-61-6312(代)

交通アクセス:南都七大寺 癌封じ 大安寺 ホームページ

 

 

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2 件のコメント “新米小坊主の小話 学んだことは必ず生きてくる

  1. おはようございます。報道等はコロナ一色で街中の人通りも激減してきてますね。自分も出来る予防をし早くおさまることを願うばかりです。いつも有り難うございます。

    1. やまおさん
      いつもコメントをありがとうございます^^
      コロナウイルスの影響で町も一変しています
      こんな時だからこそ、自分にできることをしていき、感染拡大を防ぐことが大切だと思います。
      今までの自分が経験してきたことは、こうした時に『智慧』として役立つことも多いと思います。
      経済も社会も身の回りの生活も大きな変化に晒されているからこそ、固定観念だけではなく、今まで学んできた事を応用する柔軟な発想が求められるように思います。
      またお気軽にコメントをいただけますとありがたいです(*^^*)

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