新米小坊主の小話 よしっ!唐に行こう!

こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。

今日は、高野山真言宗 僧侶の川本祐道(ゆうどう)として、仏教に関するちょっとした小話(こばなし)をします。

サクッと読めるように心がけていますので、お気軽に読んでみてください 

(*´▽`)ノノ

 

『大日経』との出会い


 

弘法大師(お大師さま)は仏教の真理を追求するために、僧侶の出世コースでもあった『大学』を離れ、厳しい山野を巡る修行の旅を二十歳頃まで続けました。

そのころ

 

石淵 勤操(いしぶち ごんそう)

 

という高名な僧侶の招きで、お大師さまは槇尾山寺というお寺で剃髪(ていはつ)し、仏教の受戒(じゅかい)・作法を授かり、名前を

 

教海(きょうかい)

 

のちに

 

如空(じょくう)

 

としました。

この頃はまだ『空海』という名前ではなかったようですね 

(゚o゚)

この時、仏前で誓いをされ

 

「絶対唯一の法門(ほうもん:仏の真理の教え)をお示しください」

 

と一心に願いました。

 

ある夜、お大師さまの夢枕に人が立っておられ、お大師さまに

 

「大日本国(やまとのくに)高市郡の久米寺(くめでら)の東塔にある『大日経(だいにちきょう)』がそなたの求めている経典だ」

 

と告げたといいます。

早速、お大師さまは久米寺に赴き、『大日経』を手にします。

 

中国の唐(とう)に渡る決心をする


 

『大日経』を手にしたお大師さまでしたが、『大日経』について、当時説明できる僧侶は日本にはいませんでした。

師匠である石淵勤操でさえ、『大日経』を読み解くことはできませんでした。

 

「このまま日本にいても『大日経』を読み解くことは難しい。

ならば、唐の都(みやこ)に行くだけだ!

 

当時、最先端の都でもあった中国の唐の都に行くことを決心され、お大師さまは唐に渡るための猛勉強をされます。

そして唐に渡り、お大師さまにとって最高の師匠である

 

『恵果阿闍梨(けいかあじゃり)』

 

と出会うのです。

 

考えているだけではダメだ!

 

考えを行動にしなくては意味がない!

 

仏の道を極めようという思いを行動に移したお大師さま。

そのお大師さまの行動は、のちの日本の仏教に大きな影響を与えることになるのです。

 

 

<お大師さまゆかりの地>

 

真言宗御室派 久米寺(くめでら)

<写真引用:かしはら探訪ナビ

 

 

所在地:〒634-0063 奈良県橿原市久米町502

電話: 0744-27-2470(代)

交通アクセス:西国四十九薬師霊場会ホームページ(久米寺)

 

 

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2 件のコメント “新米小坊主の小話 よしっ!唐に行こう!

  1. こんにちは。いつも読ませていただいております。決断力と行動力に感服しました。私が見習いたいところです。有り難うございました。

    1. やまおさん
      いつもコメントをありがとうございます^^
      お大師さまは若い頃から多くの悩みや困難に遭遇されてきましたが、常に自分を奮い立たせ、決断と行動とを必ず伴う行いを生涯にわたって続けられたのではないかと私は考えています。
      その決断力と行動力とが今のこの国の文化に大きな影響を与えているからこそ、宗派や世代や時代を超えて多くの方々に親しまれているのではないでしょうか。
      またお気軽にコメントをいただけますとありがたいです(*^^*)

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