こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。
この記事は私の好きな言葉でもある【一期一会】をもとに、作業療法士としての日々の出会いや色々な思いを綴ったショートストーリーです。
思わずクスッと笑える話から、ちょっと心のどこかに届くような話しなど、サクッと読めるように心がけていますので、お気軽に読んでみてください。
(*´▽`)ノノ
これも個性です
私はタイトルにもプロフィールにも書いていますが、16歳の時に右脛骨骨肉腫(みぎけいこつこつにくしゅ)という骨と筋肉の癌(がん)で右足を太腿から切断し、以来、ずっと義足と車椅子と松葉杖での生活をしています。
義足と車椅子と松葉杖の併用についての過去のブログ記事はこちらを参考にしてください。
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作業療法士としての仕事をしている時には義足で患者さん・利用者さんに接するのですが、ほぼ皆さん、私が義足だということに気づきません。
何度かお会いしていているうちに、私の足を見て
「どこか足が悪いのかも・・・・」
(。´・д・)oカモ…
と思う方もチラホラおられますが、ほとんどの方は気づかずにそのまま作業療法を受けられ、お元気になっていかれる方ばかりです。
救命センターなど、超急性期の病院で働いていた頃には普通に
80kg〜100kgの人を抱え上げる
こともあり(当時の私の体重は義足を含めて61kg程度)、それでも患者さんを怖がらせたことは一度もありませんし、転倒につながる事故になったことも一度もありません。
訪問看護ステーションからの訪問作業療法では、対象となる利用者さんが亡くなるまでのお付き合いになることも珍しくないので、比較的長く関わらせていただくこともあります。
そのため、玄関の出入りなどでの私の動作を見られて、先ほどと同様に
「どこか足が悪いのかも・・・・」
(。´・д・)oカモ…
と言われる方もおられるので、その時には包み隠さず正直に私の体の状態をお伝えしています。
私の体の状態をお伝えすると、半数の方が
「なんだか申し訳ないことを聞いてしまって、すいません」
(人ω<`;)スイマセン!
と申し訳なさそうに言われ、残りの半数の方が
「へ〜ぇ!全然気づかなかったよ!」
(」゚ロ゚)」ヘ〜ェ!
と感心されて驚かれたように言われます。
どちらを言われても私は
これも個性ですから
とお伝えしています。
そのことをお伝えしたからといって、私は担当を変えられたことは一度もなく
「また引き続きよろしくね」
♪(ノ∇`* )ヨロシク~!
と言ってくださることの方がほとんどです。
私は国家資格である作業療法士として働いており、そのことについては
プロフェッショナルとして働いている
と認識していますので、自分の障害を理由にプロとしての働きができないことを言い訳にはしたくありません。
義足であろうと無かろうと関係なく、患者さん・利用者さんに対して
全力で作業療法を行う
ことにしています。
そして体の不自由な方や私と同じように義足の方などが生活場面で抱える悩みなどが私自身の生活ともリンクすることが多いので、そういった方々への
具体的なアドバイスが行いやすい
のが特徴であり、何よりも自分自身が経験しているので
説得力がある
と言われることも多いです。
むろん
「私はもう歳だから、あなた(川本)のようには動けないわ」
(´-ω-`)ゞダメヨ…
と言われる方も少なくありません。
でも、私のように動けなくても、その人の持てる能力を引き出し、可能な限りその人らしく生きることを支援するのが作業療法士なので
一緒に考えて、できることから取り組んで行きましょう!
とお伝えして、生活上の課題に一緒に取り組むようにしています。
障害があることが個性ですと言える人ばかりではないのも事実ですし
より重度の障害を持っている方
進行性の難病をお持ちの方
年齢とともに体が思うように動かない方
心の病からなかなか抜けられない方
といった方々にとっては、自身の病気や障害などが個性であると言い切れるものではないと思います。
ただ、私はこの体になって分かったこともたくさんあり、それが今の仕事である
作業療法に生かされている
ことを知っているので、自分の仕事に私自身の体を上手に活用しています。
今日も私はこの個性を最大限に使って、患者さん・利用者さんの人生の伴走者として
一期一会
を大切にしながら、日々の仕事を続けています。
皆さんの貴重なご意見・ご感想、大変参考になりますので、お気軽にコメントなどいただけると嬉しいです。
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