クリスマスに大切な人と観たい映画

こんにちは。作業療法士の川本健太郎です。

2019年のクリスマスももうすぐですね。

私は毎年かなりの数の映画を観るのですが、そんな私がクリスマスだからこそ観て欲しい映画をご紹介します。

 

『グリーンブック』

 

トロント国際映画賞(2018年度):観客賞

第76回ゴールデン・グローブ賞(2018年度):作品賞・助演男優賞・脚本賞(3部問受賞)

第91回アカデミー賞(2018年度):作品賞・助演男優賞・脚本賞(3部門受賞)

で話題にもなった作品です。

『あらすじ』の部分(ホームページからの引用)以外はネタバレの内容も含みますので、ご注意ください。

 

グリーンブック


グリーンブック(字幕版)

<Amazonプライムより>

あらすじ

ニューヨークの一流のナイトクラブ、コパカバーナで用心棒をしていたトニー・リップ(ヴァレロンガ)は、ガサツで無学だが、腕っぷしとハッタリで家族や周囲に頼りにされていた。

ある日、トニーは、黒人ピアニストの運転手としてスカウトされる。

彼の名前はドン“ドクター”シャーリー、カーネギーホールを住処とし、ホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか差別の色濃い南部での演奏ツアーを目論んでいた。

二人は『黒人用旅行ガイド=グリーンブック』を頼りに、出発するのだがー。

<グリーンブック公式ホームページより>

 

 

ストーリー

1962年のアメリカを舞台に、イタリア系アメリカ人としてニューヨークのナイトクラブの用心棒をしていたトニー・リップ(ヴァレロンガ)と、ジャマイカ系アメリカ人のクラシックピアニストであり、そのピアノの腕はホワイトハウスでも絶賛されたドン“ドクター”シャーリーが、ニューヨークからアメリカの中西部のいわゆる“ディープサウス”と呼ばれる黒人への差別が非常に強く根付いている土地をピアノ演奏で回る8週間のコンサートツアーの話しです。

ドクターに出会う前から、トニーは黒人に対しての差別意識が強く、家の水回りの修理に来た黒人二人に、トニーの妻であるドロレスが水の差し入れをしたのを見て、彼らが使ったコップをゴミ箱に捨てたり、ドクターに会ってからも、

 

「黒人ならケンタッキーフライドチキンを食べるだろ」

 

「チャビーチェッカー、リトルリチャード、サム・クック、みんなブラザー(黒人の仲間)だろ」

 

など、かなり黒人に対する偏見が強かったのです。

ドクターも、トニーの粗っぽい性格やその場しのぎのような行動にうんざりし、トニーの行動や言葉を直すように何度も言うのですが、トニーは聞く耳を持ちません。

旅の最中、トニーとドクターは考え方や行動の仕方で何度も衝突をします。

しかし、ツアーが進むにつれて、トニーはドクターの類稀なる(たぐいまれなる:なかなか他に同じようなもの、並ぶものが見出せないさま)ピアノ演奏に感動を覚えるとともに、ドクターを取り巻く想像以上の差別に対して複雑な思いを募らせます。

また、トニーは、ドクターが持つ『信念』について知るとともに、ドクターの抱えている『孤独』に少しずつ触れていくにつれ、ドクターへの考え方や関わり方が少しずつ変わって行きます。

ドクターも、トニーの不器用ながらも家族をこよなく愛する姿や、いざと言う時の機転が利く姿や、言葉遣いは多少悪いものの真っ直ぐに生きている姿に接することで、次第にトニーに胸の内を明かしていきます。

そしてアラバマ州バーミンガムでのツアー最終公演の夜、ドクターとトニーはある決心をします。

果たして、8週間におよぶツアーは成功するのか、ツアーを終えたトニーとドクターに待つ奇跡とは。

そしてクリスマスの夜に訪れる最高の結末とは。

 

『グリーンブック』特別映像

 

受賞

トロント国際映画賞(2018年度):観客賞

第76回ゴールデン・グローブ賞(2018年度):作品賞・助演男優賞・脚本賞(3部問受賞)

第91回アカデミー賞(2018年度):作品賞・助演男優賞・脚本賞(3部門受賞)

 

私がこの作品をお勧めする理由


 

トニーとドクターがツアーを続けながら、何度も互いに衝突しながらも、徐々にお互いを深く知るようになり、トニーはドクターの『才能』と『孤独』を、ドクターはトニーの『家族愛』と『生きる強さ・たくましさ』を尊敬し合えるようになるところです。

また、実際に使われる音楽も、ドクターの演奏するピアノだけではなく、BGMもどこか1960年代を思わせるようなノスタルジックな音楽が多いことも、音楽が好きな私にとってはとても嬉しい内容です。

トニーに関しては、言葉遣いも行動も、ドクターに比べると荒っぽいのですが、どこか憎めないのと、ドクターが深刻に考えすぎていることに関して、

 

「だから何だよ」

 

「誰かのためじゃない、あんた(ドクター)にはあんたしかできない演奏があるだろ?」

 

「仕事の時は仕事をする、休む時は休む、遊ぶ時は遊ぶ、食事の時は『これが最後の飯だ』と思って食べる」

 

などのちょっとした一言や、さりげない(時にはワイルドな)仕草でドクターを救う場面が多いことも、私がこの作品がとても好きな理由でもあります。

でもこの作品が好きな一番の理由は、トニーの家族(特に奥さんのドロレス)に対する深い愛情です。

その愛情を知ったドクターがトニーのお手伝いをするのですが、その内容がとてもいじらしい。

そしてそんなトニーの変化を知ったドロレスの表情がまた最高なんです。

このクリスマス、ぜひ、大切な人とこの作品を見ていただけたらと思います。

 

最後までブログを読んでくださり、ありがとうございます!

 

グリーンブック(吹き替え版)

ドン・シャーリー(グリーンブックの作中の実在のピアニスト)のベストアルバム

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