こんにちは。広島の作業療法士の川本健太郎です。
作業療法士の仕事を20年以上していると、多くの本に出会います。
就職したての頃や、20歳代の頃は、作業療法の専門書や、医療・介護・福祉関係の本を読むことが多かったように思います。
もちろん今でも最新の作業療法についての書籍や、医療・介護・福祉に関係する書籍は欠かさずチェックをしていますが、ライフイベントで転職や環境の変化を経験していく中で、誰にでも役立つ書籍を手にすることが増えてきました。
私は年間約100冊程度の本(文庫本、Kindle、雑誌、ジャーナル、機関紙など)を読みますが、読みやすい本もあれば読みにくい本もあります。
今回は、私が2019年に読んだ本の中から、もうすぐ新年度を迎える方々に是非読んでいただきたいお勧めの3冊を紹介したいと思います。
今回ご紹介する本は、いずれも短時間で読むことができつつも、何度読み返しても飽きのこない内容の本となっています。
目次
新年度を迎えるにあたって
この記事を書いているのが、2月下旬ですので、4月まで1ヶ月と少しの時間といったところです。
今の仕事・家庭での役割・学校などを続ける人もいれば、新しい環境での仕事・家庭での役割・学校などを迎える人もいるのではないでしょうか。
新年度をどのように迎えるかは人それぞれですが、私のところに相談に来られる人の多くは
期待よりも不安
があると言われます。
そういった方々には、私が今まで経験してきたことや、私が今までに出会った本をお伝えすることが多いです。
私が経験してきたことの話だけではなかなか理解しにくいところを、本はとても分かりやすく伝えてくれます。
1.『選んだ道が一番いい道』 大宅 邦子
最初にご紹介する本は、
大宅 邦子(おおや くにこ)さんの著書である
『選んだ道が一番いい道』
です。
著者の大宅さんは、ANA(全日空)の客室乗務員として、ANA初の
65歳定年まで飛び続けた客室乗務員(CA:Cabin Attendant)
です。
20歳でANAに入社されてから、45年間ずっとANAで客室乗務員として国際線ファーストクラスで空の上でのおもてなしを提供され、約8000人の後輩CAたちからも慕われている方でもあります。
長年、一つの職場(大宅さんの場合はANA)に勤められながらも、
常に初心を忘れない
いつもどおり、普段どおり
続けることは尊いこと
を心がけて来られた大宅さんの言葉は、今の環境がマンネリ化していると思っている人、ちょとした変化になかなか気づけない人、少しの驚きを笑顔に変えることができていない人などにとっては、心からホッとできる瞬間に出会えるのではないかと思います。
新しい環境で新年度を迎える人にとっては、期待と不安で悩んできた後輩CAを指導してきた大宅さんの言葉や対応方法がとても参考になると思います。
この本の中で、私が好きな内容を一部抜粋いたします。
すべては「いっとき」と考える
つらいこともありますが、永遠ではありません。
放っておいても、時間は流れます。
「いっとき」とつぶやけば、
前を向いて踏んばれます。
大宅 邦子:『選んだ道が一番いい道』 第4章 心の翼を広げなさい より一部抜粋
仕事や家庭での役割などを長く続けていると、嫌なことやつらいこともあり、それが永遠に続くかのような錯覚に陥る(おちいる)こともあります。
でも、時間は常に流れていますし、過去のことは振り返っても仕方のないことが多いのではないでしょうか。
この本は、約200ページを4章に分けて構成されていますが、各章はさらに短い段落で分けられていて、段落の最後には大宅さんのコメントが添えられているので、とても読みやすく本の内容も掴みやすい構成になっています。
2.『いい人をやめればうまくいく』 心屋 仁之助
次にご紹介する本は、
心屋 仁之助(こころや じんのすけ)さんの著書である
『いい人をやめればうまくいく』
です。
タイトルだけをみるとドキッとする人もおられるかもしれないですね。
著者の心屋さんは、心理カウンセラーとして活躍され、現在は京都を拠点に全国各地でセミナー活動やカウンセリングスクールを運営されています。
心屋さんの著書は多く、
『本当の自分に気づく奇跡の言葉』(だいわ文庫)
『強がらない』(角川新書)
『心屋流 ちょっと変わった夢の叶え方』(学研プラス)
などがあります。
今回ご紹介する本では、今の世の中で誰もが経験する
人間関係のつらさ
自分の過去にとらわれてしまうこと
といったことに対して、
どうすればありのままの自分を受け入れて
自分の好きなように生きていけるのか
について、とても分かりやすくやさしい言葉で書かれています。
この本の中で、私が好きな内容を一部抜粋いたします。
できることは、できる
できないことは、できない
自分ができることをしたら、あとは相手にまかせましょう。
自分が楽になることだけをしていれば、不思議と人間関係もうまくいくようになっていきます。
相手に気に入られようとしたり、認められようとしたりするから、「本来のあなた」から外れていって苦しくなってしまうのです。
心屋 仁之助:『いい人をやめればうまくいく』 第4章「がまん」を手放す より一部抜粋
この本では、決して
周りのことはどうでもいい
わがままに生きなさい
と言っている訳ではありません。
誰もが持つ「悩み」や「苦しみ」に対して
どうすれば自分が楽にとらえることができるのか
自分を大切にできれば、周りの人も大切にできる
ということを言われているのです。
今、自分の置かれている環境や、これから新しい環境を迎える人にとって、今までのことやこれからのことで不安に思うことも多い中で、心屋さんの言葉は皆さんにとって
『心の杖』
になってくれるのではないでしょうか。
この本は、約190ページを5章に分けて構成されていますが、各章はさらに短い「語録」で分けられているので、とても読みやすい構成になっています。
3.『武器は走りながら拾え!』 高橋 克明
最後にご紹介する本は、
高橋 克明(たかはし よしあき)さんの著書である
『武器は走りながら拾え!』
です。
先ほどの2冊の本とはまた違った雰囲気ですね。
著者の高橋さんは、27歳の時に単身でアメリカのニューヨークに渡り
「ニューヨークでジャーナリスト」
の夢だけを追いかけ、ビザとパスポートの違いも分からない中、ひたすらガムシャラに活動を行い、現在はニューヨークを中心に発刊する「ニューヨークBIZ」のCEO(最高経営責任者)兼インタビュアーとして、ハリウッドスター、一流アスリート、俳優、政治家、実業家など多くの著名人とも対談をされています。
ニューヨークはマンハッタンで、東海岸最多発刊部数を誇る日本語新聞を発刊し、最多アクセス数のニュースサイトを運営、同時に日本からのイベントプロモーション、米国進出サポート事業を展開するマルチメディアカンパニーを経営しています。
高橋 克明:『武器は走りながら拾え!』 はじめに より一部抜粋
と、誰もが驚く経歴をお持ちの高橋さんですが、決してエリートではなく(ご自身でもそう言われています)、右も左も分からないニューヨークに渡ってからは、とにかく
行動する
ことをずっと続けてきて、今に至っていることをこの本の中で何度も述べられています。
しかもこの行動するというのは、
インプットではなくアウトプット
つまり
具体的な夢に向かって行動する
ことを指しています。
考えてばかりで頭でっかちになるのではなく
自分が何に向かっているのか
そのためには何をしなければならないのか(しなくてもいいのか)
いつまでにそれを達成するのか(具体的な期日はいつか)
ということを、
まずは行動しながら考え続けることが大切だ
ということを言われています。
先ほどご紹介した2冊が少し柔らかい内容だとすると、この本はまさに
今から ここから 行動する!
と強調しています。
今の環境で何かモヤっとしたものがあったり、新しい環境への不安があったりしているのであれば、この本を読んでいただき、
今から ここから 行動する!!
を実践されてみてはいかがでしょうか。
この本は、約230ページを8章に分けて構成されていますが、各章はさらに短い段落で分けられているので、勢いを持って一気に読める構成になっています。
まとめ
今回は、私が2019年に読んだ本の中から、もうすぐ新年度を迎える方々に是非読んでいただきたいお勧めの3冊を紹介いたしました。
ご紹介した本は、いずれも短時間で読むことができつつも、何度読み返しても飽きのこない内容の本となっています。
ご紹介した本のどれか1冊でも、皆さんのこれからの新年度の生活のお役に立つことができることを心から願っています。
皆さんの貴重なご意見・ご感想、大変参考になりますので、お気軽にコメントなどいただけると嬉しいです。
↓ ↓ ↓
また、ブログランキングにも参加していますので、このブログがお役に立てたと思っていただけるようでしたら、
で応援をしていただけると大変ありがたいです。
最後までブログを読んでくださり、ありがとうございます!
この記事を共有する
川本さん
気になる内容の本ばかりですね
私のオススメは、デール・カーネギーの「人を動かす」です✨
良かったら皆さんも読んでみて下さいね~
井手さん
いつもコメントをありがとうございます。
デール・カーネギーの本、私も愛読しています。
『人を動かす』『道は開ける』『悩まずに進め』など、年齢・性別を問わず多くの人にも読まれる本を書かれていますよね。
今回はご紹介しなかったのですが、カーネギーの本は実例を交えて分かりやすく、しかも「当たり前」に思える内容を丁寧に説明してあるので、何度読んでも心に響きますよね。
コメントありがとうございます!
またご意見・ご感想をいただけますと、とても嬉しいので、よろしくお願いします(*^_^*)
私は本を読む習慣が無い人生を送ってきました。そんな中でも、偉人の名言集といった読みやすい本はたまに見ることがありました。どんな本が自分に合うのか、読み始めても途中でやめてしまうんじゃないかと考えているとなかなか読むまでの行動に移せませんでした。
紹介された3冊はどれも読みたくなるようなタイトルでしたので、どれか1冊でも読んでみたいと思います。
Y.NAKAMURAさん
いつもコメントありがとうございます^_^
今はネットで情報を手に入れることはすぐにできる時代になっていますが、どんな情報が自分にとって有益なのかを判断するための基本的な知識は書籍から得られる(Kindle版などの電子書籍も含めて)ことが多いと私は思います。
その中でも、『良書(りょうしょ)』と呼ばれるものは、長く読まれるものだと思いますし、人生で一冊でも『良書』を持っておくことは、自分の進む道や人生に迷った時の道標になってくれると思います。
今回紹介させていただいた3冊は、とても読みやすく、何度読んでも心に響きます。ぜひ手にとってみてください♪
コメントをいただくことは本当に私の励みになります。
これからもお気軽にコメントをいただけるとありがたいです(*^_^*)